親が賃貸の不動産を持っている。さぁ、どうしようか?
父は不動産を購入するのが趣味(?)で
サラリーマンなのに
自宅以外に4つの中古の1軒屋を持ち、賃貸として家賃収入を得ています。
あなたはすでに結婚をしてご主人と一緒に
夫名義の家に住まわれていますよね。
お兄さんも結婚をして自分でローンを組んだ家に住んでいます。
二人共父が住んでいる実家には戻る気もないし
かといって、父が亡くなった後に売却して無くなってしまうのも寂しいですね。
それ以外の古家の賃貸管理なんて誰も任されたくないし
元気なうちに何とかしてよって気持ちです。
それら以外に、どうも遠くのどこかに土地を持っているらしい。
バブルの時に買った土地で今では二束三文
全く資産価値もなく固定資産税も払っていないらしい。
兄に相談したら
「資産価値のある家土地だけ相続をして
どこかの土地だけは、相続放棄をしたらええやん。」
なるほど
相続放棄というやり方があるんや。
いえいえ、それは勘違いです。
家賃収入が入る家土地(資産価値がある)だけ相続して
ややこしい土地(資産価値がない)だけいらない
なんて、そんな都合の良いことはできません。
相続放棄は
財産全部に対して、「する」か「しない」の二者択一です。
「これをして、これはしない」なんて中途半端なことは認めてはくれないんですね。
だからあなたがすることは
父が元気なうちにそれらの不動産を今後どうするつもりなのかを聞くことから始めましょう。
相続するのは面倒だから売却してくれと頭から言っちゃダメですよ。
だって親の持ち物なんだから、あなたが勝手に決めてはいけません。
あなたたちに相続して家賃収入が入れば喜んでくれるだろうと思ってらっしゃるかもしれません。
でも一軒家というのは、築年数が古くなってくるといろんなところで不具合が出てきます。
雨が漏る、排水管が古くなって取り替え、壁にひび割れ、キッチンの床が痛む
その他諸々、修繕費が年々増えてきます。
何が言いたいかというと、今は利益が出ていても今後ずっと同じように利益が出続ける保証はないということ。
仮に相続するとしたら家主になるわけです。
会社員勤めをしながら大家業の仕事ができるのか。
家賃収入が目的なら
ひょっとしたら、今のうちに全て売却してそのお金を資産運用に回した方が安心・安全・楽チンな場合もあるかもしれません。
どうするのがいいか?
気持ちをストレートにぶつけるのもいいですが、答えを急がないでください。
不動産の相続(処分も含めて)を考える時に心がけることは
目の前の問題だけに焦点を当てるのではなく
ネットだけの情報に惑わされることなく
専門家に相談することから始めることをお勧めします。