タンス預金

日産元会長ゴーン氏がまた逮捕されるようです。

多額の報酬に対する批判逃れや

税金を払いたくないための工作が

良くないという指摘は

誰にとっても分かりやすい。

 

でも人は勝手なもので

いざ自分が税金を払う段になると

少しでも少なくしてほしいと

思うのも人情です。

 

相続税を少しでも小さく見せるために

我々庶民が一番に考えることの一つは

”タンス預金”

タンス預金のメリット

①預貯金が少なくなるので相続税が少なくなる

②手元に現金があることで自由に使いやすい

 

タンス預金のデメリット

①税務調査で見つかる確率が高く追徴課税を取られる。

②盗難・火事で焼失しても泣き寝入り

 

そもそも

税務調査ってどれくらいの確率で行われるの?

 

4件に1件とも言われていますが

平成29年度は5件に1件でした。

その1件の内、84%が申告漏れと指摘され

追徴課税を支払ったようです。

 

平成30年12月国税庁の調査によると

平成29年度の調査件数:12,576件

同年の申告漏れ件数:10,521件

追徴課税金額:783億円

 

この件数、金額は多いですか?

 

ただ、5件中の4件のご家庭では

タンス預金が見つかることはありません。

 

その税務調査がいつ入るのかは

相続発生から

1年後の夏頃

または2年後の夏頃が多いようです。

 

相続税申告期限が相続発生から10ヶ月

ということは

大体3年くらいは

対象になる可能性があります。

 

その5件のうちの1件をどうやって選択しているのか?

国税総合管理システム(KSK)

 

国税庁のこのシステムは

国民一人一人のお金に関する出入りが分かるものです。

 

収入はいくらあって

税金はいくら支払って

過去の相続はいくらもらっていて

等々の情報を元に

 

Aさんの申告相続税はちょっと少ないんじゃないの

Bさんは沢山の資産があるはずなのに

相続税の申告がされてないね。

ちょっと調べてみようか

みたいな感じでしょうか。

 

だから

5件中の1件もランダムに選択されている

訳ではなさそうです。

 

だから

高い確率で追徴課税の対象になっているんでしょう。

 

タンス預金が目的で

相続発生3カ月前くらいに

被相続人の通帳から

数百万円のお金が引き出され

その行き先が不明瞭な場合なんかは

まずばれちゃいますね。

 

タンス預金の全てが悪い訳ではないけれど

相続税逃れを目的には

しない方がいいかもです。

 

ちゃんと生前に合法的な

相続対策することで

節税することは可能だし

精神的にも

健全だと思いますよ。

 

今回も

最後までお読みいただき

ありがとうございました。

 

 

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