家族会議でのご主人の感情の中身は?
前回の年末には
生前にする家族会議で大切にしたいことをお伝えしました。
見逃した方はこちら
相続財産の感情って何やねん?
・その相続財産の持ち主であるご主人の感情。
・ご主人が亡くなった後に、その財産が一番必要なあなたの感情。
・亡くなった後に残される子どもたちの感情。
・相続財産に群がる関係者たちの感情(財産が数億円以上ある場合)
そのそれぞれに立場と想いが異なります。
あなたのご主人はどのように考えられるでしょうか?
「そもそも私の財産、私の好きなように分けたい。」
「子どもたちへの愛情に差はないので、平等に分けたい。」
「長男は私に口答えばかりして、社会人になった後は一人暮らしをしていて1年に1回も実家に戻ってこない。あいつには財産を分けたくない。」
「長男は一人前になって家族も家も購入したところだ。でも長女には障害があり嫁にも行けそうにないから、長女にできるだけ多く残してあげたい。」
「私が死んだ後に、妻の老後の面倒を長男にみてほしいから、財産は長男に全て任せよう。昔の家督制度ではそうだったんだから。」
「法律通りの分け方だと、妻が2分の1で残りを子どもたちで平等に分けるらしい。でも貯金の800万円くらいは妻の老後に残したいし、この住んでいる家を売るわけにもいかないし、よう分からん。」
ご主人が仮に金融機関へ相談に行かれたとしたら、次のように勧められます。
『遺言信託を用意されることをお勧めします。あなたの財産ですからお子様たちに相談される必要はありません。相続税ができるだけ少なくなるように、誰からも不満が出にくいように、あなたのお考えを尊重して、このように分割されたらいかがですか?』
と言われその気になって
遺言信託の契約書にサインをされるかもしれません。
費用は財産総額によっても変わりますが
最初に40〜60万。
亡くなった後に、
200〜300万。
亡くなればご主人名義の通帳から
勝手に200〜300万円が引き出されるので、
残されたご家族も財産を減らされたという感覚が少ないんですね。
よく出来た仕組みです。
でも、ご主人のお考えだけではなく
あなたを含めたお子様たちの感情も大切にするのが
財産を残す人の責任でもあると思います。
家族会議の進め方は
100家族あれば100通りです。
相続コンサルタントにご相談ください。