死んだ親父、遺言書作ってるかも?
遺言書を探すぞ②
遺言書にはいくつか種類があります。
全て覚える必要はありません。
代表的なのは二つ
一つは前回お伝えした「公正証書遺言」
「父が亡くなったらやること②」を参照してください。
あと一つは「自筆証書遺言」
これは読んで字のごとく
自分で筆を取ります。
さらにその書いた遺言書は自分で保管するわけです。
お気軽、お手軽ですよね。
でもちょっと待って。
亡くなったお父さん
どこに遺言書を隠してあるの?
お父さんの気持ちになってみましょう。
簡単に見つかる場所では隠したことにならないし、
完璧に隠す場所を見つけても
今度は見つけてもらえないかもしれない。
お父さんは考えました。
「木を隠すなら森の中」ということわざがあります。
森には木がたくさんあるので、特定の木を1本隠すには適しているかもしれないぞ。
遺言書を封筒に入れて
自分宛に来た手紙の束に隠しておこう。
普段、私の手紙を盗み見ることはないだろうけれど
亡くなった後なら気になるから見るはずだ。
でも最近は
メールやラインで連絡を済ませることが多いので
手紙そのものをもらっていないなぁ。
お父さんは考えました。
私は読書が好きなので自分の本棚を持っている。
本の間に遺言書をはさんでおこう。
でも家族が見ずに全てブックオフに売ってしまうかもしれないので工夫がいるなぁ。
いかにも私が読まないようなタイトルの本で
なおかつ、家族が読みたいような本を1冊だけ用意するのはいいかもしれない。
つまり
砂つぶを砂浜に置くと見つけにくいが
赤色の砂つぶをおけば目立つじゃないか。
でも
そんな本なら私が亡くなる前にその本を手に取るかもしれないなぁ。
お父さんは考えました。
お仏壇の引き出しはどうだろう。
法事でお坊さんが来られた時に引き出しからお線香を取ろうとして引き出しを開けた時に見つかってしまうなぁ。
お父さんは考えました。
クローゼットにかかっているスーツの内ポケットはどうか。
お腹が出てきて最近着れなくなったスーツがちょうど1着あるぞ。
現実にはそもそも
自筆証書遺言を書いておられるかどうかも分からないわけです。
あなたが、お父さんが遺言書を書いていると思わなければ見つけることは難しいと思います。
お父さんが書いているのを知っていれば、どこに隠してあっても見つけることはできます。
生前にお父さんに遺言書を書いたかどうかを聞いておくのがいいかもしれませんねぇ。
好きな映画の一つ、1963年製作「シャレード」
25万ドルの隠し場所が意外なところに!