相続問題は誰に起こるのか?
相続対策における問題点は何でしょうか?
一般の方においては
「相続はお金持ちの問題だから
それほど親の財産が多くない私たちには関係がない。」
と思われている方が多いことかもしれません。
実際に相続税を払うほどの財産をお持ちの方は
日本全体で1割もいらっしゃいません。
わが家は残りの9割だと思うから
やっぱり相続は関係がないね。
大きな勘違いをされています。
確かに9割の方は相続税は関係がありません。
でも相続は100%、関係しているんです。
どういうことかというと
相続とは
亡くなった人の財産をご家族が引き継ぐことなんですね。
(正確には、相続人が引き継ぎます)
例えば
あなたの親が100万円の財産を残してお亡くなりになりました。
金額が少ないので相続税はかかりません。
相続人はあなたと弟の2人だけです。
遺言書がなければ、法律上それぞれ2分の1の権利があります。
でも、あなたの弟は学校を卒業してからほとんど家に顔も出さない。
あなたは、認知症になった親の世話や介護で、奥様はパートも辞めてお世話をされた。
葬式の日に突然に弟が帰ってきて
親の財産の半分である50万円をほしい
と言ってきたら
あなたの心情はいかがでしょうか?
これが相続問題なんです。
最大の問題は何だったのかを教えましょう。
相続問題はわが家には関係がないと思っておられたことです。
相続問題はお金持ちだけの問題ではなく
すべての人に起こり得ります。
わかりやすく現金100万円を例にしましたが
分割することが難しい不動産があれば
さらにややこしくなります。
さぁ、解決方法はあるでしょうか?
時間をさかのぼることが出来れば
いくつかの方法があります。
条件にもよりますが
親が元気な間に100万円は
受取人をあなたにして生命保険に入ることができれば
親の財産はゼロになるので
弟に渡す財産はありません。
(ただし、高齢になってからの生命保険の加入には条件があります)
誤解のないように言っておきますが
私は、保険の取り扱いはしておりません。
中立公平な立場に立って
いつもお伝えしています。
他にも対策はあるかと思いますよ。