親に相続の話をできないときの心理的ブロックを外す方法があるか?
そう考えるのはあなたの頭の中に何らかのブロックがあるからです。
例えば
①親が早く死んでくれたら楽だ、と思っていると思われたらいやだ。
②親の財産をあてにしている、と思われたらいやだ。
他にもあるでしょう。
③親との仲が悪い。
④最近、親と話をしてない。
気が付きましたか?
①と②については
あなたの気持ちが自分のことに向いています。そんな状態のあなたの話は親の耳には届きません。
③と④については
相続のような微妙な話をする雰囲気・環境になっていないですよね。突然相続の話を持ち出せば、怒鳴られるか無視されるかのどちらかです。
他にも理由はあると思いますがそもそも何のために相続の話をするんですか?
大きく理由は2つだと思います。
1つは
相続税がかかるか知りたい。(あなたの預金から払うわけではない。親の財産の一部から払う。)
かかるのであれば節税したい。(節税対策をしたからといって、親のお金が増えるわけではない。)
2つ目は
何も対策をせずに親が死んでしまうと、兄弟で財産の分け方でもめてしまうかもしれない。(もめそうなのに、兄弟の間で何も話していないんですか?)
ここでも気が付きましたか?
2つとも、親のお金と自分のことしか考えていませんよね。
そもそも相続財産はあなたのものではなく親のものです。
親といえども所詮は他人です。
他人のお金のことで、あなたがしゃしゃり出るのはおこがましいと考えられなくもありませんよね。
まず、親子といえども他人です、と言いました。
他人と大事な話をするときに決め手になるのはお互いの信頼関係です。
信頼関係はどうすれば築けると思いますか?簡単です。
自分のことよりも相手の立場に立って物事を考えることです。
親が何を考えているかはわかりません。相続のプロである私にもわかりません。
仕事から引退し、一日家で親が何をしているか知ってますか?
親の好きなテレビ番組が何か知ってますか?好きな食べ物は?一緒に食事してますか?行きたい旅行先はどこですか?最近、親子で楽しいことはありましたか?
そもそも親の誕生日さえご存じないわけではないですよね?
相続の話をする前に、することや知ることがたくさんありそうですね。
この記事を書いた人
たつみ相続相談オフィス/辰巳博