財産の分け方を考える時に、気をつける代表的なことは?
無一文で亡くなる人は少ないです。
少なくともこのブログを読んでいるあなたのことですよ。
自宅がある人もおられるでしょう。
銀行や郵便局の通帳を何冊かお持ちの人もおられるでしょう。
借金の方が多いよ、という人のことは
また別の機会にお伝えしますね。
その家や預貯金の持ち主はあなたです。
なので
あなたが将来亡くなった後に
あなたの財産を残された家族に
どのように分けるかは
あなたの好きなようにすればいいんです。
と
言うのは「信託銀行」の営業マンです。
あなたの好きなような分け方が
残された家族のお気持ちとイコールなら
それでいいんですが・・・
あなたと家族の間に考え方の違い(分け方の違い)があれば
残されたご家族が
財産の分け方でもめてしまい
仲の良かった兄弟姉妹が
バラバラになってしまうということがあるんです。
考え方の違いのパターンをちょっと考えてみましょう。
分けにくいものの代表格は不動産
特に
賃貸物件は要注意です。
そもそも何故、賃貸物件をお持ちなんでしょうか?
空き地の土地活用で不動産メーカーから勧められたんではないですか?
例えばこんな風に
「今のまま相続を迎えたら、相続税が大きくかかります。
でも、この土地にマンションを借金して建てるだけで
相続税が大幅に少なくなるんですよ。
管理は私の会社がやるので
あなたさまは、家賃収入だけでウハウハです。」
現実には
借りている人が入れ替わる度に修繕費を取られ
空き室があって家賃収入が少なかったり
相場以上の管理費を取られていたり
利回りといって
結果その土地は収益を上げるどころか負担になっている
こんな話が
そこら中にころがっています。
そのようなマンションは子どもたちの誰も欲しがりません。
おまけに借金が残っていればね。
または
子どもたちは結婚をして家を建て
別の場所に住んでおられる。
あなたの自宅が先祖代々の家であったとしても
誰も戻りたいととは思っていないかもしれません。
複数の不動産をお持ちなら
それぞれに資産価値が違うので
子どもたち全員がA物件が欲しいと言い
B物件は誰も欲しがらない
なんていうケースもあります。
分けるにしても
今のうちに処分売却するにしても
あなた一人で考えるよりも
家族みんなで相談されることをお勧めします。
家族だけでは話し合いがしにくい場合には
相続コンサルタントに相談してくださいね。