相談する相手で変わる家族会議の中身ってなんや?
相続の家族会議では何を話し合えばいいのか?
この質問を士業の先生に相談すると即答してくれます。
①最初にお父様の相続財産を調べてください
②基礎控除額を超えると相続税がかかります。
③相続税がどれくらいかかるのかを試算します。
④法定相続通りに分けると、お母様が2分の1、あなたを含むご兄弟全員で2分の1になります。
⑤節税対策のご提案を差し上げます。
⑥その提案内容をみなさんで話し合ってください。
明瞭簡潔で分かりやすいですね。
でもちょっと待ってくださいよ。
家族会議は
お父様が生前にする場合と
お亡くなりになった後では、大きく変わります。
お父様が、仮に70才で元気な時に家族会議をしたとします。
平均余命を参考にすると死亡推定年齢は85才です。
(勝手に死亡時期を決めてごめんなさい。)
年金と預貯金で生活されていれば
15年の間に金融資産は大きく目減りします。
自宅不動産の評価額は、今亡くなっても
15年後に亡くなっても推測できるかもしれませんが
金融資産は、今亡くなった場合と
15年後に亡くなった場合では
数千万円の開きが出るかもしれません。
ということは
生前の家族会議で相続税の節税対策を一番に考えるのは
ちょっと違うかもしれません。
もちろん
お父様の相続財産を可能な限り減らすことなく
お子様に相続するのは大切なことなので
節税対策は重要です。
ただ、そこを優先すると
先々ご兄弟でもめてしまう要素を残してしまうかもしれません。
そもそも
お父様の財産をお金の専門家に相談することが最善でしょうか?
忘れがちなのが
相続財産にはお金の側面ともう一つ
相続財産には感情の側面があります。
ここをおろそかにして話をすすめると
家族関係にヒビが入ってしまうことがあります。
家族会議は
お金の専門家に相談する前に
相続コンサルタントに相談されることをオススメします。