誰も相続したくない家、放っておいたらどうなる?

田舎に一人住まいの父が亡くなった。

都会に住んでいる子どもたちは

「お兄ちゃんは長男だから、お父さんの自宅を相続してね。私は通帳に残っている100万円を相続するね。家のほうが財産価値が大きいからそれでいいよね。」

「お前、何言ってんの。あんな田舎の家なんか売れるはずないじゃん。おまけに俺の奥さんは近所にデパートがなきゃだめなんだよ。お前こそ、アレルギーの子供のためにも田舎に住んだほうがいいんじゃないか。自宅はお前に譲るよ。」

そのまま

どちらも相続をせず、名義変更をしないまま

その家は今も空き家のままになっています。

 

 

聞かれたことはないでしょうか?

相続した土地の名義がおじいちゃんのまま

もっと古いご先祖のまま

相続人の数が多くなりすぎて

にっちもさっちもいかなくなってる。

 

なぜこのようなことが起こるのか?

一つの要因は

相続の名義変更には期限がないんです。

相続放棄は3ヶ月以内

相続税申告は10ヶ月以内

などとほとんどのことには期限が決まっています。

なのになぜ?

 

いらない土地を名義変更しようとすると

自分でやるのは面倒だし

司法書士へ頼むと報酬が発生するし

それ以外にも登録免許税など

けっこうなお金がかかります。

 

誰が相続するのかが

はっきりとしない場合に

名義変更せずに放置されるのは

必然かもしれません。

 

2019年4月に公表された全国の空き家件数は846万件

この件数は相続に関してだけではありませんが

それにしても多すぎますよね。

 

国がやっと動き出しました。

相続登記の義務化です。

相続を知ってから

3年以内に登記をしないと罰金というものです。

 

いつから施行されるかなど

具体的に詰めなければいけいないことはあるようですが

早々に決まると思われます。

 

罰金がなくても

名義変更しない土地を放置しておくと

あとあと苦労することがでてきます。

 

放置していれば

何が具合悪いのかは

別の機会にお伝えしますね。

 

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