いらない負動産がある。さぁ、どうしようか?
父は不動産を購入するのが趣味(?)で
サラリーマンなのに
自宅以外に4つの中古1軒屋を持ち、賃貸として家賃収入を得ています。
あなたはすでに結婚をしてご主人と一緒に
夫名義の家に住まわれていますよね。
お兄さんも結婚をして自分でローンを組んだ家に住んでいます。
二人共父が住んでいる実家には戻る気もないし
かといって、父が亡くなった後に売却して無くなってしまうのも寂しいですね。
それ以外の古家の賃貸管理なんて誰も任されたくないし
元気なうちに何とかしてよって気持ちです。
それら以外に、どうも遠くのどこかに土地を持っているらしい。
バブルの時に買った土地で今では二束三文
全く資産価値もなく固定資産税も払っていないらしい。
兄に相談したら
「資産価値のある家土地だけ相続をして
どこかの土地だけは、相続放棄をしたらええやん。」
なるほど
相続放棄というやり方があるんや。
いえいえ、それは勘違いです。
家賃収入が入る家土地(資産価値がある)だけ相続して
ややこしい土地(資産価値がない)だけいらない
なんて、そんな都合の良いことはできません。
相続放棄は
「する」か「しない」の二者択一です。
「これをして、これはしない」なんて中途半端なことは認めてはくれないんですね。
だからあなたがすることは
父が元気なうちにその土地をどうするかを話し合うことです。
選択肢は6つ
①自治体などへ寄付をする
寄付を受け入れてくれる所があればいいのですが。
②隣人などへ贈与する
売ろうなんて考えず、もらってくれればラッキーです。
③相続放棄する
他のプラスの財産も放棄することになるので、オススメできません。
④売却する
誰もがほしくはない物件だから、かなり難しいことは覚悟しましょう。
⑤相続する
相続したくもないのに、登記費用がかかってしまうのはいやですよね。
⑥国へ贈与
法律が改正されて、管理費を支払えば、国有化してもらえます。
ただ、これから法制化されるので不明瞭な点もあり、いくつかの条件も付加されるようです。
結局、どうするのが良いんですか?
答えを急がないでください。
相続を考える時に心がけることは
目の前の問題だけに焦点を当てるのではなく
他にも隠れた相続問題がないか
全てをテーブルの上に載せてから最善の方法を探っていきましょう。
そんな時は
相続コンサルタントの存在を思い出してくださいね。