母の通帳、口座凍結だけは避けたい!・・・なのに。

親が認知症になってしまい判断能力がなくなると

出来ないことがたくさんあります。

もちろん日々の生活において

自分自身の身の回りのことだけでなく

家族の顔を思い出せなくなってしまうこともあります。

 

 

日常のことに次いで大変なことは

親の財産管理が出来なくなることかもしれません。

 

相続コンサルタントの立場から

いつも口を酸っぱくして言っていることの一つ

 

銀行口座が凍結されてしまい

家族でもお金を引き出せなくなることがあります。

「介護が始まるとお金がかかるので、元気な内に対策をしましょうね。」

 

そこであなたはすぐに行動します。

母はすでに認知症と診断されて要介護3の状態。

でもそのことを銀行はまだ知らないはず。

それに、1日中わけが分からないわけではなく

しっかりと受け答えできる時もある。

今のうちに

母の定期預金を解約しに行こう。

 

あなたは母を連れて銀行に行きます。

窓口へ母を連れて行くのは心配なので

待合の椅子に待っていてもらい

私が窓口へ行って手続きをしよう。

私は血のつながった長女だし

母は足が悪いとかなんとか言ったら

解約をしてくれるだろう。

 

解約すると言うと

あれこれ質問されても困るので

ひとまず普通預金口座に移動してもらうように言ってみよう。

普通口座ならいざという時に

キャッシュカードとパスワードで

私がお金を引き出すことができる。

 

そう考えたあなたは

窓口で担当の方に

「母の定期預金を、普通口座に移してほしいんです。」

と伝えました。

 

銀行員の女性はカウンター越しに母の方を見ている。

そして立ち上がり

待合にいる母のそばまで来て話しかけている。

 

そして私に

「申し訳ございません。お母様のお口座は凍結させてもらうことになります。」

 

銀行によって対応はまちまちです。

名前の署名

現住所を口頭で言える

今日が何月何日かを言える

などなど

 

顧客の判断能力を審査する基準はさまざまですが

後で困ることのないように

元気な内に対策をしましょうね。

 

※この話は実例に基づいています。

 

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です