遺言書作成アプリってどうなの?

遺言書を作ってほしいんです。

作ってほしいんですが

簡単に作らないでほしいんです。

 

何を訳のわからないことを言ってるんだ

とお叱りの声をいただきそうですね。

 

実は

スマホで簡単に自筆証書を作成できるアプリを見つけたんです。

もちろん遺言書は自筆で書かなければいけないので

アプリで作ったものをそのまま出力しただけではいけません。

 

その出力したものを参考にして

コピー用紙などに自筆で書き写す訳です。

 

私も試してみたんですが

あまりにも簡単にでき過ぎたので

これは皆さんに紹介しようと思ったんです。

 

ちょっと待てよ。

こんなに簡単に作れてしまって本当にいいのか?

 

 

私の場合はこんな感じです。

不動産は誰に相続しますか?

私が死んでも妻の住む所はこの家のままだから、妻に相続しよう。

 

有価証券は誰に相続しますか?

2人の内、長女が楽天証券で株取引をしているので

長女にしよう。

 

現金は誰に相続しますか?

妻と子供2人で

仲良く3分の1にしよう。

 

その他の財産は誰に相続しますか?

う〜ん、色々あるかも

とりあえず、妻にしておこう。

 

で、結果出力すると

ちゃんとした遺言書が作成されてました。

 

あとは、これをそのまま

PCプリンターで使っているコピー用紙に

自筆で書き移して完成。

 

スマホに打ち込むだけなら

10分もかかりません。

 

一世一代の私の全相続財産をこんな簡単に作ってしまって大丈夫なの?

って思った訳です。

 

というのは

私は相続サポートの現場では

もっと慎重にヒアリングに時間をかけてる訳です。

 

なぜ、不動産は奥様に相続しようと思われたのですか?

仮に、その先長男に相続すると決めていれば

登記費用は1回分で済む訳です。

奥様の住む所が心配なら

配偶者居住権という特例があるので心配は入りません。

 

そもそも

夫が亡くなって妻が一人になれば

高級老人ホームへ入所しようと思われているかもしれません。

 

遺言書作成で大事なのは

財産の分け方を

財産の持ち主だからといって

勝手に決めてしまうと

後々、その遺言書の内容が原因で揉めてしまうことがあるんです。

 

現金を妻と子供2人で均等に分けるのは

一見公平に見えますが

平等ではないかもしれません。

 

だって

長男は家を出たきりほとんど帰ってこないし

親の介護は長女のあなたがほとんどやっている

お金が欲しいわけではないけれど

それでも

なんであなたと長男が同じ金額で分けるんでしょうか。

 

何となく腑に落ちないあなた

そりゃそうですよね。

 

結論

スマホの遺言書作成アプリは

できれば、使わないでほしいです。

あくまで個人的な意見です。

 

遺言書を作る時には

私に声をかけてください。

↓  ↓ ↓  ↓

heartbeing@tatsmi-fp.com

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