シングルマザーの落とし穴、子供のためにそこまで考えておきましょう。
シングルマザーこそ遺言書が必要って知ってましたか?
周りにシングルマザーの方が最近増えているような気がします。
調べてみると古い統計しか見つけられなかったのですが、119万5000世帯(令和3年推計厚生労働省)あります。
そのうち8割の方は就労されていますが、正社員の比率は48.8%なんですね。
これ貧困率で話題になることもありますが、複雑な問題なのでここで触れることはしません。
配偶者が事故や病気でお亡くなりになりシングルになったという方もおられますが、配偶者との性格の不一致などが原因で離婚された方が約8割らしいです。
その離婚の原因はなんだったんでしょうか?(令和3年司法統計年表)
1位:性格の不一致
2位:生活費を渡さない
3位:精神的な虐待
4位:暴力を振るう
女性から見た場合の原因ですが、3位と4位に心身へのDVが上がっています。
(男性から見た場合も2位に精神的な虐待、8位に暴力があります。)
虐待を受けたご本人は本当に辛かったと思います。でも無事に何とか離婚することができました。
もう二度とDVの元夫とは会いたくないですね。もちろん引き取った子供にも会わせたくない。そんなお気持ちだと思います。
これから仮の話をします。
もしもあなたが、余命宣告されるような不治の病にかかったり、突然の交通事故でお亡くなりになった時のことです。
可能性は少ないですが、あり得ない話ではありません。
2023年の数字ですが、交通事故の死者数は3,573人でした。
そのうち、20代は6.3%(225人)
30代は4.5%(160人)
あなたが事故に遭ったその時の子供の年齢が18歳未満であれば、誰かが親権を持つ必要があります。あなたは誰に、愛する子供の親権者になってほしいですか?
例えば、両親(子供にとって祖父母)、またはご兄弟などの信頼できる身内の誰かになってほしいのではないでしょうか?
少なくともDVを振るう元夫にだけは、絶対に親権者になってほしくないと思います。
でも何も対策をしていなければ、法律上血のつながった元夫が親権者になる可能性があるのです。もちろん元夫がそれを望めばの話ですが。
往々にしてDVを振るう人は普段は優しい人が多いので周りはそれに気づかないこともあるようです。離婚した子供に会いたいと強く望んでいるかもしれません。
遺言書は高齢の人だけが書くものではありません。
法律上も15歳以上から遺言書を書くことはできます。シングルマザーのあなた、遺言書を書くことをお勧めします。
この記事を書いた人
たつみ相続相談オフィス/辰巳博