父に相続対策の話を切り出す。

親父は土地を広く持っている。

そのおかげで長男である私の家族の家をそこに建てることができた。

つまり土地代はタダってわけ。

 

 

弟夫婦も隣の土地をもらって新築の家を建てた。

もちろん弟も土地代は払っていない。

 

その親父もそろそろ高齢になってきた。

土地をたくさん相続するってことは

相続税ってかかるよね。

 

すでに土地をもらっているけれど

贈与税なんて払わなかったよ。

 

いまさら、贈与税を払って

親父が死んだら相続税も払う訳?

 

あなたならどうしますか?

税のことだから、税理士に相談するかもしれません。

その税理士はあなたに言います。

「相続税の計算をするので、土地の登記簿・お父様の土地以外の全ての預貯金・証券などを教えてください。
その上で相続税の計算、そして節税対策も考えましょう。」

 

あなたはお父さんに税理士の言葉をそのまま伝えましたが、お父さんからこんな風に言われました。

「わしはまだ元気やし、そんなこと考えてへん。やるなら勝手にやったら良いけど、貯金や証券を教える気はない。」

 

それからは何となく

親子の関係が気まずくなってしまいました。

 

あなたは一番やってはいけないことから切り出したのが原因です。

相続の問題を家族で話し合う時に

お金の話から入ったからそうなったんです。

 

相続ってお金の分け方でしょ!

って思ったあなた。

違います。

 

相続は

親の想いを引き継ぐことなんです。

その一部に、お金が含まれています。

決して、「相続税を払うのがいややから相続対策で節税しよう」って言っちゃダメです。

 

あなたがすることは

①親の土地に家を建てさせてもらったことへの感謝を言葉にすること。

②父が元気な内に相続についてどうしようと思っているのかを聞かせてほしい、と伝えること。

「兄弟仲は悪くないけで、相続が原因で兄弟がギクシャクしてしまうことがあるって聞くからそうはなりたくない。だから親父の考えを教えてほしい。」

 

ここから先は

お父さんがどう言われるかで様々です。

 

何も考えておられなければ、これをきっかけに考えてくれるはず。

できれば、家族会議をしましょう。

注意点は二つ

①相続人以外は入れない(嫁など)

②第三者(相続対策の専門家)を入れる

 

考えをお持ちの場合には

あなたや弟の考えも共有してもらうために、家族会議をしましょう。

注意点は、上記と同じ2点です。

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