使用貸借って何?

親父は土地を広く持っている。

そのおかげで長男である私の家族の家をそこに建てることができた。

つまり土地代はタダってわけ。

 

 

ちょと待って。

親子であっても土地をもらったら税金がかかります。

贈与税といって、これが結構高い。

贈与税の計算は色々な条件により人それぞれ違います。

 

でも一般的な例として

1,000万円の土地に贈与税がかかった場合を考えましょう。

 

計算式はこれ

(1,000万➖110万)✖️30%➖90万=177万円

 

贈与税を少なくしたいと思ったら方法の一つは、

親父が死ぬまでもらうのは待つこと。

すると

贈与税ではなく相続税がかかる。

実は、贈与税よりも相続税の方が税率が低い。

 

計算式はこれ

1,000万✖️10%=100万円

 

安く済むのは分かったけれど

すでに家を建ててしまったしどうしよう。

 

もらった、のではなく

借りている、ということにしておきましょか。

 

借りるといっても土地代を払わず

ただで借りるわけです。

これを

「使用貸借」といいます。

あまり聞き慣れない言葉ですよね。

 

普通の貸し借り

つまり借り賃を払って借りるのは

「賃貸借」といいます。

その場合の借り賃代もややこしくて

相場よりも異常に安いと

贈与と違うかと疑われて贈与税の対象になることもあるようです。

 

また相続税の方が安いといっても

「使用貸借」の場合は、更地として計算するし

「賃貸借」の場合は、更地より税率が安い。

 

もう一つややこしい話をしましょう。

贈与税よりも相続税の方が税率が低いのは事実です。

ただし

相続財産の総額次第で

贈与税を払ってでも生前に貰っちゃう方が支払う金額が低い場合もあるんですね。

 

一体、どないしたらええねん。

 

答えはシンプル。

一部の情報だけで、全てを判断しようとするから無理があるってだけです。

 

全ての財産をまな板の上に乗せて

そこに親父の想いと

あなたを含めたご家族の考えをふりかける。

 

まずは第三者を入れた家族会議を開き

お互いの考えを共有してから

一番安くつく方法を考えましょう。

 

 

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